Apache Ranger で権限を管理する
Apache Ranger は、ユーザーが視覚的なウェブページを通じてアクセス ポリシーをカスタマイズできる集中型のセキュリティ管理フレームワークを提供します。これにより、どの役割がどのデータにアクセスできるかを決定し、Hadoop エコシステム内のさまざまなコンポーネントとサービスに対してきめ細かいデータ アクセス制御を実行できます。
Apache Ranger は次のコア モジュールを提供します。
- Ranger Admin: Ranger のコア モジュールで、組み込みのウェブページがあります。ユーザーはこのページまたは REST インターフェースを通じてセキュリティ ポリシーを作成および更新できます。Hadoop エコシステムのさまざまなコンポーネントのプラグインは、定期的にこれらのポリシーをポーリングして取得します。
- Agent Plugin: Hadoop エコシステムに埋め込ま れたコンポーネントのプラグイン。これらのプラグインは、Ranger Admin から定期的にセキュリティ ポリシーを取得し、ポリシーをローカル ファイルに保存します。ユーザーがコンポーネントにアクセスすると、対応するプラグインが設定されたセキュリティ ポリシーに基づいてリクエストを評価し、認証結果を対応するコンポーネントに送信します。
- User Sync: ユーザーおよびユーザー グループ情報を取得し、ユーザーおよびユーザー グループの権限データを Ranger のデータベースに同期するために使用されます。
StarRocks v3.1.9 では、ネイティブの RBAC 特権システムに加えて、Apache Ranger を通じたアクセス制御もサポートしています。現在、StarRocks は以下をサポートしています。
- Apache Ranger を通じてアクセス ポリシー、マスキング ポリシー、および行レベル フィルタ ポリシーを作成します。
- Ranger の監査ログ。
- Kerberos を使用して認証する Ranger サーバーはサポートされていません。
- 同じ Apache Ranger サービスに複数の StarRocks サービスを登録することで、異なる StarRocks クラスタでの権限管理を行うことができます。
このトピックでは、StarRocks と Apache Ranger の権限制御方法と統合プロセスについて説明します。Ranger でセキュリティ ポリシーを作成してデータ セキュリティを管理する方法については、Apache Ranger 公式ウェブサイト を参照してください。